お気に入りの革財布が見つかってこれから大切に使っていこうと思ったときに、合わせて知っておくべきことが革財布のメンテナンスの方法。
皮革製のアイテムはしっかりとしたお手入れ方法を施してあげられるかによって、寿命や経年による深みが変わってきます。
今回は再確認しておいてほしいお手入れの基礎的な知識についてお伝えしてきます。
超基本!革財布のから拭きとブラッシングの効果
から拭きとブラッシングは皮革表面の自然なツヤと表面状態の維持
日常の革財布のお手入れにはから拭きとブラッシングが短時間で綺麗にすることができるのでおススメです。むしろ必要不可欠と言っていいほどのケアになります。知られていないが実はこれだけやっておけば十分という専門家もいるほどの大切なメンテナンスになります。
革は顕微鏡で観察すると、実はかなり繊維が複雑に絡み合った構造になっているんです。そのため汚れがついてしまうとどうしても取り除くことが難しいんです。
ブラッシングやから拭きはこの表面状態を綺麗に整える作用があるんです。
艶のある表面はから拭き
表面のことを銀面とも呼びますが、艶のある面は乾拭きでしっかりと滑らかにしてあげましょう。から拭きで摩擦を与えることによって、表皮の下の乳頭層という場所から自然なつやが出る仕組みになっているんです。
起毛革はブラッシング
裏側になることが多い起毛革があれば、これはブラッシングで綺麗にしましょう。ブラッシングでは絡まったホコリを取り除くことができます。また、毛が徐々に寝て、この時に汚れを取り込んでしまうことがあるので毛を起こすようにする必要があるんです。
ブラッシングは毛を逆立てるようにするのが正しい方法です。ブラシで毛足を整えることで美しさが新品の状態に戻すことができます。
クリームで革のツヤを保つ
クリームの役目には、革の色やツヤを保つという効果があります。乾燥を防いで皮革に潤いを与えます。
防水効果や傷からの保護などの効果も出るため、必要に応じてクリームを塗布するのは大切なメンテナンスになります。
クリームには多くの種類がありそれぞれに成分が異なるため、自分の使う革財布に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
特に油性や油脂を加えた乳化性のクリームを使う時には、メーカーのホームページや販売店などで使って良いものを確かめるのが良いでしょう。
特に塗布に注意するお財布
素上げの皮やアニリン革はシミになりやすい性質を持つために、クリームやクリーナーは必ず専用のものを使用しましょう。
素上げ革
着色剤や仕上げ剤を使っていない革。圧倒間に水分やクリームを吸収してしまい、その部分にシミが残る。油分を多く含むクリームの使用もできるだけ避けておきたい敏感な革。
アニリン革
染料と仕上げ剤で作られた革。顔料や表面処理がないために吸収は非常に速い。クリームを使用する場合には絶対にアニリン専用のものを購入して使用しましょう。
セミアニリン革
アニリン革に少しが顔料で染色が入っている皮革。水分は標準のアニリン革よりは吸収しません。クリームはアニリン専用のものを選ぶとシミのリスクを減らせます。
クリームを塗る時の注意
どんな革財布でもクリームを塗る時には必要最小限にとどめることが大切です。クリームが多すぎると革を傷めることになります。
多く塗れば効果が大きいと感じるでしょうが、これは間違い!
塗り重ねをしたところで表面の薄いクリームのみが効果があるものなので、たくさん塗布しても意味がないんです。
クリームを塗布する前に
初めてお財布にクリームを塗る時には、目立たない部分で色落ちやシミができないかをしっかり確認するようにしましょう。
販売店の推奨品でも慎重に塗ることが大切です。