山藤(やまとう)の革財布とは
1899年、現在の東京都文京区に革財布工房を創設。初代の山本徳太郎氏は、なんと17才という若さで山藤の原点となる工房を創業しました。しかし、徳太郎氏は若くして亡くなり、二代目の山本藤次郎氏が自身の名前から看板を「山藤(やまとう)」として新たにスタートします。
山藤はフランスブランドのLouis Feraud(ルイ フェロー)のライセンス商品を作製していたことでも知られ、現在ではオリジナルブランドを立ち上げ数々の製品を生み出し、創業100年を越える老舗へと成長しました。山藤は大変小さな工房ではありますが、少数精鋭のまさに革職人集団ともいうべきブランドなのです。
山藤をオススメする年代
山藤は比較的多くの世代に受け入れやすく、使いやすいブランド。特に30代の男性にオススメです。
山藤はお客様の声を大事にし、本当に使い手にとって使いやすい物は何かを考え、製品に反映しながらも、決して受け身ではない企業姿勢。飛躍的な成長を期待される30代の方に、ぜひ使って欲しいものです。
山藤のオススメシリーズ
カモフラージュツリー折り込みコインケース
様々なブランドでも見かける人気のカモフラージュ柄。しかし、山藤のカモフラージュは他ブランドのそれとは一味違います。型押しには、街路樹として広く用いられているプラタナスの樹皮の実物を使用。プラタナスの樹皮は、剥がれると迷彩柄のような表情になるのが特徴です。その柄をそのまま利用し、職人が一つ一つ手作業でプレスする為、非常に時間と手間のかかった製品です。
柄物を使うのが初めての人や、あまり目立ちすぎたくはないという人は、小さめサイズの折り込みコインケースから使うのがオススメ。特徴的な柄も、主張しすぎずアクセントとして持てるので、初心者にも抵抗なく持つことができますよ。また、プレスした際の層の部分によって、全く違った色合いに経年変化し、コントラストの高いカモフラージュ柄をより堪能できます。
価格:6,900円(税抜)
FUUKIN(ふうきん) 長財布
日本の古くからの伝統技法である風琴マチを施し、厚みが出にくい工夫がされているFUUKIN。さらに外装には革のダイヤモンドと称されるコードバンを惜しげもなく使用しています。馬の臀部からとった希少性の高いコードバンと、継承者の少ない伝統技術による為、一度に作る数にも限りがあり、山藤の数ある革財布の中でも特別な存在です。
高級感のある輝きと、スーツなどの内ポケットに入れても膨らみにくい薄い仕上がりは、普段使いにはもちろん、ビジネス用としても使える至極の逸品です。
価格:46,000円(税抜)
サファイヤ・シュリンク【左利き用】マルチパーパス
山藤でも人気のシリーズであるマルチパーパス。今回紹介したいのは、そのマルチパーパスの左利き用です。
今までのマルチパーパスは、小銭入れを開いたままお札を取り出す時、札口は右側になり右利きの人にとってはスムーズに取り出すことができていました。
しかし、その財布を左利きの人が使うと、左からお札を取り出すためには札口を左にします。こうすると小銭入れが下向きになってしまい、小銭が落ちてしまいます。
左利き用に作られたこのマルチパーパスは、札口を逆につけることでこの問題を改善することができました。元々右利きの人しかいなかった山藤の工房。左利きのお客様の声を聞き、それを形にしたいと商品に反映したのです。このような取り組みができるのも、小さな会社であるからこそ。
価格:19,000円(税抜)
最後に
今回は、山藤の魅力溢れる財布をいくつかご紹介しました。どれも個性的でありながら使いやすさを一番に考えたデザインです。職人とお客様との距離が近いのも魅力の一つですね。
山藤では、アトリエで定期的にワークショップを開催しています。ワークショップでは主にコインケースなどを作ることができ、使う革はもちろん販売している製品と同じ物。デザインは自身でカスタマイズできます。予約制ですが直接職人の方から指導してもらえる絶好の機会。ぜひ一度足を運んでみてくださいね。